Saturday, March 12, 2011

今は小爆発―大規模な炉心溶融なら大爆発が起こる

3時半の爆発後の、小川進氏の見解が入ってきたので投稿します。

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爆発は起こったようです.冷却水位の低下と放射線量の増加,セシウムとヨウ素の漏れが発生してます.ステンレス容器は耐震設計で壊れません.弱いのは燃料棒のジルコニウム,不安定なのは水蒸気と水の混合物です.

常識的には,ジルコニウムの破損が起こり,燃料棒の変形から制御不能に陥り,ECCSを作動させた.しかし,水位低下して,線量の増加となった.中性子です.ジルコニウムの破損によりウラニウムの漏出が起こり,ガス状物質として,水素,ヨウ素が噴出した.水素が発生するので,容易に爆発は起こります.水蒸気爆発もあり.

1号機は1970年の最古の原子炉で,ステンレスも傷んでおり,そもそも震度7を想定といっても原子炉のステンレス容器のみが震度7であって,ほかは震度6,道路,海岸構造物は震度5程度です.ポンプも3台で1台を予備として運転している.2台故障した.

確実にいえるのはジルコニウムが破れて,核物質が格納機内に吹き出し,水蒸気の圧力上昇で,格納器の爆発を避けるため,屋外に放射性物質を排出しました.

部分的には燃料棒は溶融してます.破損状態です.

大規模な炉心溶融なら大爆発が起こります.今は小爆発です.ECCSは既に作動させました.失敗したということです.水位低下で小康状態です.圧力上昇には大気中に排出してます.南南東の風で,福島と仙台に流れるでしょう.冷却水は汚染し,そのまま海に流してます.阿武隈川を逆流して,水道水源を汚染したでしょう.
東京への影響は停電の可能性です.電力量が10%低下してます.

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